消化不良と腹部膨張に良いハーブ

 胸焼け、腹部の不快感、鼓腸(ガス)といった症状をともなう消化不良は、西洋では一一般に、不完全な食事、大急ぎの食事、きつい洋服、ストレスなどが原囚とされます。 正続医学では、単に制酸剤が処方されることが多いようです。しかし、ハーブ療法士はもっと全体論的なアプローチを取り、食生活やライフスタイルを考える一方、 駆風薬を使用するなどして消化を楽にして整えます。(ハーブ療法事典)
ハーブの種類利用部位薬味効果効能
ショウガ(ジンジャー)制吐、鎮痙、殺菌、循環刺激、発汗、去痰、末梢血管拡張、駆風
ショウガ
ショウガ根〈Ginger〉重要な香味野菜で、東南アジアから東アジア温暖地域で、古く から栽培されている。日本への伝来は平安時代といわれている。 昔ショウガはお馴染みのスパイスとしてはもちろん、様々な文化を 持つ国で上記のような症状に何千年もの間薬として使用されてきた。中国では ショウガは漢方役の調合に最も多く名の上がるハーブ のひとつで、黒大豆、リョクトクまたはカンゾウ根と共に調合し、食あたりや化学物質中毒の 治療によく使用される。

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ハーブの種類利用部位薬味効果効能
カモミール苦、甘抗炎症、鎮痙、健胃、鎮静、駆風、制吐、坑アレルゲン、不安、不眠、結膜炎
ジャーマンカモミール
草丈30~60㎝、耐寒性の1年草。4月頃から花が咲きだします。甘い香りがします。ローマンは多年草。効果は変わらない。 2年生草本、夏開花、ヨーロッパ原産で薬用として世界各地で栽培されている。 ジャーマンカモミールは心身をリラックスさせる。ストレスによる胃炎、胃潰瘍、不眠によい。冷えや月経痛などにも良い。

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ハーブの種類利用部位薬味効果効能
レモンバーム地上部エッセンスオイル心臓、肺、心膜、肝臓鎮静、坑鬱、末梢血管拡張、神経家の弛緩と元気回復
レモンバーム
草丈50~90㎝、地中海地方が原産。シソ科特有の四角い茎とレモンの香りがする葉を持ち、夏に小さな白い花をつける。緊張や不安、イライラを和らげる。 クセのない味なので他のハーブとブレンド向きです。料理には、サラダやスープ、肉料理などいろいろに使えます。

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ハーブの種類利用部位薬味効果効能
ペパーミント地上部、エッセンスオイル肺、肝臓消化不良、鼓腸、疝痛、鎮痙、はきけ
ペパーミント

メントールが多く含まれ駆風薬として優れ、消化系の筋を弛緩させ胆汁の流れを刺激します。オイルは刺激性があるので気つけ薬に使われ、 リウマチや神経痛にも効果があります。

ハーブの種類利用部位薬味効果効能
クローブ花芽、エッセンスオイル殺菌、駆風、緩い局所麻酔、加温刺激、鎮痛、制吐

ビタミンやミネラル、カルシウム、リン及び鉄などを豊富に含む、また、オイ ゲノールなどの精油が含まれ、この精油が胃を刺激して胃液の分泌を促し、食欲増進や健胃に役立つ。また、フラボノイド類などの 抗酸化作用のある成分も含む。老化防止や生活習慣病予防、ニキビや傷・火傷、口臭、刺激作用、興奮作用、虫除け、体臭や加齢臭の予防 など幅広い効能があるとされる。

ハーブの種類利用部位薬味効果効能
ウコン(ターメリック)根茎肝臓、脾臓刺激、変質、傷、抗菌、坑炎症、コレステロール降下、胆汁生成促進
ウコン
ウコン〈Turmeric〉ウコンは多くのアジア料理、特にインド料理(カレー)でよく 使われている香辛料である。香りと黄色の色が利用されている。 過去十数年の研究で、ウコンは胆汁の分泌。食欲増進、低血圧症、 痛みの緩和、子宮活性化、炎症及び浮腫の縮小を促進し、さらに抗炎症性、 抗酸化性、その他の作用があることが明らかにされて いる。

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ハーブの種類利用部位薬味効果効能
フェンネル(ウイキョウ)種、実、葉。茎平・甘苦便秘解消、解毒、利尿作用、生理不順、関節痛の緩和
フェンネル
フェンネルは地中海沿岸原産。他人に背丈ほどの高さに育つ。夏から黄色い小花を咲かす。消化不良。胸やけ、に効果大。 様々な料理にスパイスとして利用されています。利尿作用で体内の余分な水分を排出すると同時に便秘を解消、またお腹に溜まったガスをですのでダイエットに よいと使われる。
ハーブの種類利用部位薬味効果効能
カルダモン種子辛、甘消化刺激、胃腸内のガスや疝痛、去痰、健胃、駆風、発汗、食欲刺激
アカニレ樹皮の内側甘、淡胃炎、胸やけ、潰瘍、皮膚軟化剤、緩下剤、滋養、鎮咳
ナツメグ種子鎮痙、制吐、食欲刺激、坑炎症、消化促進