腹痛や食欲増進に良いハーブ

 腹痛の原因は、食中毒(食あたり)、アルコールやこってりしたものの暴飲暴食が原因のことが多い。腹痛が頻繁に現れる場合は、胃や腸、消化を 助けるハーブを使います。食物アレルギーや脾臓の衰弱による腹痛も関与している場合もあります。(ハーブ療法事典)

ハーブの種類利用部位効果効能備考
ウスベニタチアオイ根、葉肺、胃、大腸、膀胱去痰、胃炎、腸炎、消化性潰瘍、食道炎
ウスベニタチアオイ
ウスベニタチアオイは気管支炎、炎症を引き起こす咳、膀胱炎に使用されます。根は消化器系を特に鎮める効果があり、胸焼け、胃炎、腸炎、 食道炎、消化性潰瘍のような症状における粘膜の炎症の緩和や、裂孔ヘルニアの症状緩和を助けます。 外用には、傷、やけど、腫れものに用いられ、皮膚の痛みを和らげる効果があります。葉にも根と同様の薬効がありますが、保護剤としての能力はやや 弱いです。主に気管支および泌尿器の疾患で痛みを和らげたり癒したりする必要がある場合に用いられます。 使用上の注意:特になし。
ハーブの種類利用部位効果効能備考
ペパーミント地上部、エッセンスオイル肺、肝臓消化不良、鼓腸、疝痛、鎮痙、はきけ
ペパーミント

メントールが多く含まれ駆風薬として優れ、消化系の筋を弛緩させ胆汁の流れを刺激します。オイルは刺激性があるので気つけ薬に使われ、 リウマチや神経痛にも効果があります。

ハーブの種類利用部位効果効能備考
ジャーマンカモミール苦、甘抗炎症、鎮痙、健胃、鎮静、駆風、制吐、坑アレルゲン、不安、不眠、結膜炎
ジャーマンカモミール
2年生草本、夏開花、ヨーロッパ原産で薬用として世界各地で栽培されている。 ジャーマンカモミールは心身をリラックスさせる。ストレスによる胃炎、胃潰瘍、不眠によい。冷えや月経痛などにも良い。

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ハーブの種類利用部位効果効能備考
レモンバーム地上部エッセンスオイル心臓、肺、心膜、肝臓鎮静、坑鬱、末梢血管拡張、神経家の弛緩と元気回復
レモンバーム
草丈50~90㎝、地中海地方が原産。シソ科特有の四角い茎とレモンの香りがする葉を持ち、夏に小さな白い花をつける。緊張や不安、イライラを和らげる。 クセのない味なので他のハーブとブレンド向きです。料理には、サラダやスープ、肉料理などいろいろに使えます。

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ハーブの種類利用部位効果効能備考
ショウガ(ジンジャー)制吐、鎮痙、殺菌、循環刺激、発汗、去痰、末梢血管拡張、駆風
ショウガ
ショウガ根〈Ginger〉重要な香味野菜で、東南アジアから東アジア温暖地域で、古く から栽培されている。日本への伝来は平安時代といわれている。 昔ショウガはお馴染みのスパイスとしてはもちろん、様々な文化を 持つ国で上記のような症状に何千年もの間薬として使用されてきた。中国では ショウガは漢方役の調合に最も多く名の上がるハーブ のひとつで、黒大豆、リョクトクまたはカンゾウ根と共に調合し、食あたりや化学物質中毒の 治療によく使用される。

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ハーブの種類利用部位効果効能備考
白朮(ビャクジュツ)根茎脾臓、胃下痢、腹部の張り、坑凝血、消化促進、利尿、血糖低下
メキシカンワイルドヤム根、根茎肺、肝臓抗菌、抗真菌、坑ウイルス
ブラックペッパー種子胃、脾臓、大腸消化器の解毒、吐き気嘔吐、殺菌、抗菌、循環促進
ビャクダン木部、エッセンスオイル脾臓、心臓、肺殺菌、抗菌、泌尿器殺菌、リラックス、鎮痙
フェヌグリーク種子腎臓腹部に与える風邪や冷え、緩下剤、腎臓活性、疝痛、消化不良
シモツケソウ(メドウスイート)地上部、葉抗炎症、坑リウマチ、消化、利尿、発汗、制酸、つわり緩和