妊娠中のハーブ

胎児にダメージを与えるハーブも非常にたくさん存在します。妊娠初期の3ヵ月は、ハーブを含めすべての薬物を避けなければなりません。 なんらかの治療を受けるにしてもできるかぎり短時間ですませるべきでしょう。  幸い、妊娠に関する病気は、つわりなど、煩わしいものではありますが、軽い自己制御式のものがほとんどです。西洋の伝統治療では、 カモミールやショウガといった制吐作用のあるハープで治療されます。 しかし、中国では、つわりの原因はまずは肝臓の気の逆流と診断され、おそらくは、当帰(西洋では、妊娠中は普通避けます)や人参を含 む漢方薬で治療されるでしょう。牌臓や胃の虚の症状とみなされた場合は、陳皮、黄苓、伏苓を含む調合薬が処方されます。(ハーブ療法事典:引用))
ハーブの種類利用部位薬味効果効能
ホーステール(スギナ)地上部苦、渋収斂、止血、利尿、抗炎症、組織治療、泌尿器系疾患、慢性気管支炎
スギナ
ホーステイルは先史時代からあり、その形跡は世界各国の炭層に残っています。二酸化珪素が豊富で、治癒力が高く、妊娠中に一般的な膀胱炎 や前立腺疾患をはじめ、泌尿器系疾患に広く使用されています。また、慢性気管支炎など、根深い肺の問題にも役立ちます。涼および燥の性質のため、 湿熱の問題を取り除き、目の炎症や消化器系疾患など、炎症を伴う症状に有効です。(ハーブ療法事典:引用)
シモツケソウ(メドウスイート)地上部、葉抗炎症、坑リウマチ、消化、利尿、発汗、制酸、つわり緩和
エリザベス1世はメドウスイートの香りを好んだと言われています。サルチル酸というアスピリンに似た物質を含みインフルエンザや発熱、関節炎、 リウマチの痛み等の治療に用いられます。妊娠中のつわりの症状を楽し蓄積した毒素の解毒作用もする。
ラズベリー(覆盆子)葉、果実甘、酸収斂、分娩準備、刺激、消化作用、強壮、利尿、緩下剤、洗眼薬
西洋では、ラズベリーの葉(R.idaeus)が子宮への強壮効果と出産準備作用で最も知られています。 一般に子宮を強化するために、分娩前の6週間から8週間と陣痛時に服用されます。喉の痛みにうがい薬として、目の炎症の洗眼薬として使用されます。 下痢や月経痛に使用されることもあります。中国のラズベリー(R.chingii)は肝臓や腎臓の強壮薬とみなされ、主に泌尿器疾患に利用されます。 視力を改善し、若白髪と闘い、性的不能や不妊症に効果的であると信じられています。 使用上の注意:妊娠6ヵ月までは使用を避けてください。排尿が困難なときは、覆盆子は避けてください。
マンダリン(陳皮)辛、苦坑喘息、坑炎症、消化促進、去痰、循環促進、肝臓、胆嚢
カモミール苦、甘抗炎症、鎮痙、健胃、鎮静、駆風、制吐、坑アレルゲン、不安、不眠、結膜炎
カモミール
2年生草本、夏開花、ヨーロッパ原産で薬用として世界各地で栽培されている。 ジャーマンカモミールは心身をリラックスさせる。ストレスによる胃炎、胃潰瘍、不眠によい。冷えや月経痛などにも良い。

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カーリードック苦、渋緩下剤、胆汁刺激、浄化、慢性皮膚疾患、関節炎、血の強壮
カーリードックは慢性皮膚疾患や関節炎の治療にぴったりの洗浄ハープです。毒素を取り除くのを助け、肝臓や腎臓を穏やかに刺激します。 緩下作用もあり、胆汁の流れを刺激します。ダイオウのような強力な下剤よりかなり穏やかに作用する ため、妊娠中に使用するのにふさわしい治療薬の1つと言えるでしょう。カーリードックは貧血時に血の強壮薬としても利用されます。 また、リンパ腺の洗浄薬として、腺の腫れに役立ちます。収斂薬として、傷の治療に使用してもいいでしょう。 使用上の注意:妊娠中および母乳育児中に定期的あるいは長期的に使用するのは避けてください。
ショウガ(ジンジャー)制吐、鎮痙、殺菌、循環刺激、発汗、去痰、末梢血管拡張、駆風
ショウガ
ショウガ根〈Ginger〉重要な香味野菜で、東南アジアから東アジア温暖地域で、古く から栽培されている。日本への伝来は平安時代といわれている。 昔ショウガはお馴染みのスパイスとしてはもちろん、様々な文化を 持つ国で上記のような症状に何千年もの間薬として使用されてきた。中国では ショウガは漢方役の調合に最も多く名の上がるハーブ のひとつで、黒大豆、リョクトクまたはカンゾウ根と共に調合し、食あたりや化学物質中毒の 治療によく使用される。

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