便秘同様、下痢も特定の病気ではなく、1つの症状です。西洋では、胃腸炎や胃炎、軽い食中毒といった自己制御型の問題、ある
いは胃潰瘍性大腸炎や過敏腸症候群といった慢性的な病気の徴候に関連づけられます。正続医学で
は、下痢は純粋に消化器系の不調に関連しているとみなす傾向にあります。ゆえに、正統医学の治療薬は下痢を止めること
を目的に作られています。それに対し、ハーブ療法士は、下痢は体が毒素を取り除こうとしているのだと考え、炎症を起こしている組織を
鎮めるために保護剤や収斂剤となるハープを重点的に処方します。(ハーブ療法事典)
スイカズラ(金銀花) | 花弁、茎 | 甘 | 抗菌、降圧、坑炎症、穏やかな利尿、鎮痙、風邪、下熱、リウマチ |
中国では風熱に起因する風邪や発熱に使用します。赤痢のような症状の原因とされる毒素を取り除きます。
コケモモ | 葉、果実 | 胃、脾臓、肺 | 血糖低下、強壮、制吐、抗菌、インスリン生成促進し脾臓を強壮、 |
ルバーブ(大黄) | 根、根茎 | 苦 | 下剤、抗菌、坑真菌、血圧降下、胆汁排出促進、利尿 |
大黄 (産地:中国、朝鮮半島)根茎をダイオウといい緩下薬、健胃薬として使われる。緩下は便通を促進する物質という意味。
オオバコ | 種子、殻皮 | 甘、渋 | 保護剤、膨張性緩下剤、下痢止め便秘 |
オオバコ科 Plantaginaceae L、種子を車前子(シャゼンシ)という。膨張性緩下剤として広く使用され、過敏性腸症候群にも使われている。
利尿炎症薬として、眼病、膀胱結石、下痢、鎮咳、などの治療に用いる。全草を車全草(車全草)といい、止血薬、鎮咳去痰薬、利尿薬とし使用。
郊外の昔から住んでいる家の庭や道や道端でよく見かけます。子供のころ勝負草といって、茎を根元からむしりとって、「相手と絡ませ引っ張りあって千切れたほうが負け」
などと遊んだことがある。こんな効果効能があるとは知らなかった。
バラ | 花弁、実 | 腎臓、膀胱、大腸、肝臓、脾臓 | 坑鬱、鎮痙、坑ウイルス、コレステロール値低下、血液強壮 |
ヨーロッパでは、ダマスクローズが抑鬱症や不安対策として、また、愛が欠乏している性欲促進薬としてアロマテラピーに使用されている。
バラは、伝統的に「肌と心に良いと言われている。